冬山遭難時の対処法!安心安全は登山を楽しむためのガイドマニュアル

スポンサーリンク

執筆者@kawajiro33

アイキャッチ引用元

冬山入山前編

寒いからって油断大敵「冬山脱水」

引用元

雪山は夏山に比べ思う以上に運動量が大きく寒いからといって汗をかかないなんて思ったら大間違いです。

さらに、汗をかかないように動かなかったとしても、吐く息から水分が失われいることをご存知でない方も多いのではないでしょうか。

水分不足は高山病、凍傷、低体温症を引き起こすリスクを高めます。

冬山に限った話ではありませんが、登山は知らず知らずのうちに体から水分を奪っていきます。

入山前には500ccの水分補給をして登るようにしましょう。

雪山で起こるアクシデントの中にプラスチックの容器に入れた水が氷点下に達する外気に冷やされ、凍りついてしまい水分補給が出来ないというトラブルもあります。たとえバーナーを持ち歩いていたとしても、極寒の雪山ではなかなかお湯を沸かすのにも苦労します。高山になればなおのこと、気圧が低く沸点が低くなるのでお湯の温度もさほど暑くはなりません。

雪山では大きめの保温ポットを準備しこまめな水分補給を心がけましょう。

ちなみに山ではコーヒーを飲むという人も多いかと思いますが、コーヒーに含まれるカフェインは血管を収縮させる作用があることをご存知ですか?

より多くのカロリーを消費し疲労をした体には糖分が有効です。

お湯に砂糖を溶かし砂糖水にして飲むとカロリー補給になりますよ。

天気予報は事前にチェック

引用元

「山の天気は変わりやすい」誰が言い始めたのかわかりませんが、山を登る人にとっては当たり前のワードですね。

登山は野外で行うスポーツですから当然天気に大きく左右されます。

天候次第でその時にあったベストな装備に変更する必要がありますので登山にとって天候の把握は死活問題です。

しかし、普通のニュースなどで配信される天気予報では登山者のためっというわけではないため広範囲の大体の天気がわかる程度です。

天気予報をチェックする場合には晴れマークや雨マークだけを見るのではなく、気象予報士の言葉に耳を傾けるのがポイントです。

入山前の天気予報で以下のようなワードが出てきた時には注意が必要です。

  • 上空の寒気が南下
  • 強い冬型の気圧配置
  • 雪崩に注意

このようなワードを気象予報士が話していた場合の山では大荒れの可能性がありますので登山計画や装備の見直しを行い、最新の気象情報で天気や雪の状況を把握しておきましょう。

登山届は必ず提出しよう

引用元

冬山、夏山、低山、高山関係なく登山届は必ず提出しましょう。

登山道が整備されている山であれば大抵の登山口に必ず設置されていると思います。

いつも登っている山だから、低山で日帰り登山だからっと気を緩め、登山届を提出しないって人は意外と多いのではないでしょうか。

確かにちょっとめんどくさいなっと思う気持ちもわかります。名前、住所、連絡先、登山ルート、出発時間、帰宅時間などなど、多くの情報を記載しなくてはなりませんからね

しかし、その油断が命取りになることが十分に考えられます。

登山届はあなたがこの山に登っている証拠であると同時にもしもの時の命綱といっても過言ではありません。

なお、登山届だけでなく山を登る際には両親や親しい友人にも一言伝えておくと万が一の際により迅速な対応ができるようになります。

雪山遭難編

仲間が雪崩に遭遇した際の対処法

引用元

①まずは自分自身の安全確保

当たり前ですが、まずは自分が安全な状況下を確認しましょう。

仲間が雪崩に飲み込まれ一目散に救助に行きたい気持ちはわかりますが、あなたが安全に救助ができなければあなたの命に関わります。ひいてはあなたの命が危険になるということは仲間の命も危険になります。

緊急事態ほど心を落ち着かせましょう。

②巻き込まれた仲間の状況観察

人が雪崩に飲み込まれた場合闇雲に探しても見つかる可能性はかなり低いです。

そこで見るべきは雪崩の道筋を確認し埋もれている可能性の高い場所を捜索することです。

埋まっている可能性が高い場所

  • 斜面が変化する地点
  • 残留物の周辺
  • 複数の残留物の延長線上
  • 流路の屈曲部
  • 末端のデブリ

このような箇所に仲間が埋まっている可能性が高いため万が一のために覚えておきましょう。

③目で見て検索、ビーコンで検索

まずは目視で確認をしましょう。手足が出ていないか、ザックなどの残留物が落ちていないか雪崩が起きた場所をしっかりと目で検索しましょう。

雪山装備で扇の要となるビーコン(GPS機能を持った受信機)これがあるのとないのでは大きく救命率向上が向上します。

雪に埋もれた場合15分以内に救出することができれば生存率は格段に向上します。

④頭を最初に掘り出す

雪崩に巻き込まれた仲間を見つけたら、呼吸を確保するために真っ先に頭を掘り出しましょう。

そのために周辺を広く掘り進めることで見つけた際にすぐに頭を掘り出しやすくなります。

ファーストエイド

引用元

ファーストエイドとは「急な怪我や病気になった人に対し最初の行動」のことを指します。

低体温症

食べる

意外かもしれませんが、温かい飲み物を飲んでも体温自体は上がりません。

体温を生み出すためにはカロリーが必要となるため、低体温症の人には高カロリーな食事を与えましょう。食事が取れる状況でない場合にはウィダーインゼリーなどの高カロリーな液体食が望ましい。

隔離

低体温症にかかった場合に体温を奪う一番の原因は吹き付ける冷たい風です。

山の気温は100m上昇するにつれた0.6度気温が下がります。標高1000mなら平地の−6度

もしもエベレストのような8000m級だった場合は単純計算で平地の−48も気温差があります。

冷気で体を冷やさないためにも待機時にはツェルトを活用しましょう。

保温

とにかく体を温めないといけない場合に運動をすれば体があったまるかもと思うかもしれませんが、雪山でそんなことをしては自殺行為ですのでやめましょう。

汗とはそもそも体内の熱を外に逃がすための生理現象です。体を温めたい状況で汗なんかかいたらせっかくの体温が体外に逃げるばかりか外気から吹き付ける冷気により余計に体が冷えてしまいます。

体を保温する場合は頭と首を優先的に温めましょう。

加温

外気からの冷気により冷え切った体に対し即効力があるのが体の内側からではなく、外側から直接体を温める加温です。

一番良いのが焚き火などをして暖をとることができればベストなのですが、極限環境下ではそうそう火を起こすことは難しいでしょう。

そこで、ペットボトルや水筒に熱湯を入れ湯たんぽにして体を温めるのが有効です。

湯たんぽを胸に当てるように温めると効果的です。

凍傷

冷えた皮膚は感覚がなくなりきずかないうちに凍ります。

定期的に自分の指の感覚や仲間の顔が凍っていないか確認しましょう。

感覚がなくなった場合には、手袋の中で手を握りしめたり脇に手を挟んだり、顔を覆って温めましょう。10分間凍傷の回復の兆しが見られない場合はすぐに下山しましょう。

凍傷にかかった場合は一刻を争う自体です。最悪の場合凍傷にあった部分を切断しなくてはならなくなります。

心肺蘇生法

雪崩に埋まって窒息した場合、雪崩から掘り出し反応と呼吸がない時に、まず人工呼吸を2回してから、胸骨圧迫30回を開始。

胸骨圧迫は、胸の真ん中を約5〜6cm沈み込むように強く、速く、絶え間なく。

息を吹き返したら、低体温症に注意。「隔離」「保温」「加温」を実施。

動けなくなったらビバーク

引用元

天候悪化や体調不良様々な理由でその場から身動きができなくなった場合には、雪崩の危険がなく風の弱い場所を探し、洞窟やツェルトなどで待機しましょう。

執筆者@kawajiro33

スポンサーリンク