正しい登山の服装!レイヤリングを意識して安全な山登りをしましょう

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 執筆者@kawajiro33

山登りにいく際に大切なことは何だと思いますか?

  • 登山届の提出
  • 地図の準備
  • 天気の確認

などなど山に登る前におこなわなければならないことはたくさんありますが

今回は山に入る装備の中で最も大切で知っておかなければならない

レイヤリングについてお伝えしていきたいと思います。

レイヤリングとは

レイヤリングって何と思った方に簡単に説明すると「衣類の重ね着」のことです。

重ね着と聞くと皆さん普段の生活でも馴染みがあると思います。

下着を着て、シャツを着て、ジャケットを羽織るっといった感じにごくごく当たり前のように行なっている行為かと思います。

登山においてレイヤリングが重要な理由

引用元

皆さんが当たり前のように行なっている重ね着がなぜ登山では最も重要なのかと言いますと

まずご説明したいのが人間が生きる上でもっとも必要とされる要素トップ3についてこのようなランキングとなります。

  1. 体温の維持
  2. 食事

このように人間が生命を維持するためには体温の維持が最も大切な要素となります。

平地であれば春夏秋冬と季節ごとに服装を変えれば済む話なので、そこまできにする話ではないのです。

山登りとなると話は変わります。

標高を上げながら頂上を目指す山では100m標高が上がれば0.6度気温が下がります。

例えば富士山を例にすると登山シーズンの7月から9月は平地では30度を超える猛暑ですが、頂上での最高気温は7〜8度と20度以上も気温が低下します。さらに、日が落ちれば日によっては0度近くなる日もあるほどです。

標高が上がった際に気おつけなければいけない点がもう一つ、風による体感温度の低下です。風速1mの風が吹くごとに体感温度は1度下がると言われています。

実際の温度は過ごしやすかったとしても、風が吹けば一気に体温を奪われていきます。

気温の変化が著しく起きる山においては夏から冬まで順応できるような装備が求められます。

レイヤリング基本

引用元

レイヤリングの重要性についてお話ししたところで、山登りでは次はどのようなレイヤリングを心がけるようにしましょう。

  • ベースレイヤー
  • ミッドレイヤー
  • アウターレイヤー

さらに細分化する場合もありますが、ひとまずこちらの3層構造を意識して重ね着をすることが有効です。

それではアイテムごとに役割を説明していきます。

ベースレイヤー


ベースレイヤーは名前の通り肌の上に着る衣類です。

化粧で言うところの下地みたいな感覚でしょうか

ベースレイヤーに求められる要素は「吸水性」、「速乾性」、「保温性」です。

私たちの体からは体温調節のために常に毛穴から汗が放出されています。

運動をした際に汗が出てくるのは運動により上がった体温を汗をかくことにより下げるためです。

自然の山の中を歩き回る登山で汗をかかないことはありません。

そのため、体から吹き出る汗を瞬時に吸収することがベースレイヤーには求められます。

それじゃあ汗をよく吸う「綿」が良いのではと思うかもしれませんが、「綿」は汗は吸うものの速乾性が乏しいと言うデメリットがあります。

いくら汗を吸収してくれたとしても吸い込むだけで発散しなければ汗は体の周りに留まったままとなり、吹き付ける風により汗が冷やされ余計に体温を奪われてしまいます。

ベースレイヤーとして最適な素材はポリエステルのような高機能な化繊、もしくはメリノウールのような羊毛がベストです。

素材の特徴

メリノウール ポリエステル
吸水性 ★★★★★ ★★★★
速乾性 ★★★ ★★★★★
保温性 ★★★★★ ★★★

補足ですがメリノウールは羊毛のため若干チクチクとした肌触りがするため好みが分かれますが、汗の匂いを軽減してくれる効果もあります。

ポリエステルは汗をかいた際の匂いが残る場合がありますが、アウトドアメーカーも思考を凝らし匂いが発生しにくい高機能素材もリリースされています。

ミッドレイヤー

ベースレイヤーがいかに保温性があったとしてもあくまで下着としての役割です。

ミッドレイヤーの役割は体を冷やさないために保温することが主な役割となります。

山登りでは衣類による体温調節がとても大切です。

夏山での私の経験では、登る前は標高がそこまで高くないのでミッドレイヤーを着用して登り出す。体を動かすのですぐに暑くなりミッドレイヤーを脱ぎベースレイヤーだけになる。登り続ければもちろん休憩を取るために休むと標高が上がっており、肌寒いのでミッドレイヤーを着て体温低下を予防する。

冬山では常に着用している機会が多いと思いますが、このようにミッドレイヤーは常に着ていると言うよりも、脱いだり着たりを繰り返しベストな体温を維持するために着用しています。

ミッドレイヤーは化繊によるインシュレーションジャケットと水鳥の羽によるダウンジャケットがありますが

行動中に着用する目的であれば化繊のインシュレーションジャケットの方を私はお勧めします。

ダウンジャケットは軽くて暖かいという保温に関してはピカイチのメリットがありますが、水分を吸収すると中のダウンボールの膨らみが減り保温能力が下がってしまうデメリットがあります。

それに対し化繊を使用したインシュレーションジャケットはもともと石油を利用した化学繊維のため水分を吸収しません。そのため、行動中にかいた汗を吸収してしまい、保温するという本来の目的を見失うことはありません。

ただしダウンの保温性能はやはり魅力的です。日が落ち気温が下がるテント泊や山小屋泊ではダウンジャケットがあると暖かく過ごすことができるため、行動中はインシュレーションで休養時はダウンジャケットと使い分けてもいいかもしれません。

アウターレイヤー


肌から最も離れた外側に当たるのがアウターレイヤーとなります。

アウターレイヤーに求めれれる役割は、「雨風の遮断」です。

いかにベースレイヤーで汗を吸収し発散し、ミッドレイヤーで保温したとしても、山の自然環境下では突然の雨や暴風にさらされることは日常茶飯事です。

そこで真価を問われるのがアウターレイヤーです。

天候の安定して過ごしやすい場面ではアウターレイヤーを着用する必要はありませんが、何が起きるかわからないのが山の恐ろしいところです。怪我や天候の悪化で動けなくなり山で一晩過ごさなければならない状況が起こりった時にも心強いアイテムです。

アウターレイヤーの役割は「雨風の遮断」と説明しましたが、ただ雨風をしのぐだけであればビニールカッパで事足りるのではっと思う方もいるかと思います。現にビニールカッパを持参している登山者は多く見かけられますが、ビニールカッパとアウターレイヤーの大きな違いは、生地の透湿性にあります。

要は内側に篭った湿気を外に逃がすことができるかできないかです。

ビニールカッパは一切の空気の通り道がないため、内側の湿気の逃げ道がなくベースレイヤー、ミッドレイヤーでせっかく保温しても篭った湿気で体温を奪われていきます。

アウターレイヤーでは外からの雨風は遮断でき、なおかつ内側の篭った湿気を外に押し出すことができるゴアテックスなどの透湿性を備えた高機能素材を着用することをお勧めします。

レイヤリングまとめ

おさらいとして

  • ベースレイヤー:汗を吸収してすぐに乾くことが重要です。
  • ミッドレイヤー:体を冷気から守り保温する役割を果たす。
  • アウターレイヤー:雨風から受ける体温低下を予防する。

山登りには様々な技術や経験が必要となりその中でもまずは体を守るためのレイヤリングの知識を学ぶことはとても大切です。

優れた技術があっても体が動かなければ意味がありません。

レイヤリングは山登りの基本の「き」になるので万全の準備をして安全登山を心がけましょう。

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